体の使い方ガイドブック(①)体を動かす基礎・基本

動きの質と動きのコツ
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2020.3.23  【加筆・編集しました。】

(今回のブログは前・後編に分けてあり、その前編です。)

 

今まで体を意識的に動かしたことがない方、具体的にどんな事を意識したら良いか

分からない方、体の使い方や体を動かす感覚に興味がある方は是非読んでみてください。

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体の使い方と体を動かす感覚

 

自分の体をどう使うか(動かすのか)意識したことはありますか?

 

自分の体を使うなんて、自分にとっては当たり前になり過ぎてて

 

もしかしたら意識したこともないかもしれませんが、あなたはどうですか?

 

 

毎日、当たり前に使って動かしている。

 

(もしかしたら)それが当たり前化していて、

 

動かしているという感覚すらないのが、自分の体です。

 

 

特別意識しなくても体はそれなりに動いてくれるので、

 

日常的な動きほど、〝どう使うか(動かすか)〟なんて考える必要すらなく、

 

通常なら体をどう使うのか?どういう感覚で動かすのかなんて

 

意識したり考えることもないはずです。

 

 

 

体をどう使うか、体を意識的に動かすって大事なのはなぜか?

 

それは〝日常的〟= 良きにつけ悪きにつけ、その動きを毎日くり返すからです。

 

 

毎日繰り返すから、それが間違っていても正しくてもパターン化して

 

当たり前になっていき、何も感じなくなるのです。

 

 

 

自分にとって当たり前になっていくほど、気づきにくくなり、

 

パターン化していくほど、ますます意識しなくなっていき、それだけ改善しにくくなる。

 

体の使い方も体を動かす感覚も、

 

日常的に繰り返される=健康的な生活のカギになるからです。

 

体を動かす感覚を共有(シェア)する

 

 

体は、成長と共にどんどん強くなってどんどん動けるようになっていきます。

 

筋力を測ったり数値化できる運動能力は計測ができますが、

 

体をどう使うのか、どういう感覚で動かすのか、

 

体のどこにどう力を入れるのかといった具体的な指導やマニュアル的なものはなく、

 

感覚は視覚化も数値化できないので、言語化してもそれぞれ表現が違うこともあり、

 

体の使い方はみんな(ある意味)自己流です。

 

 

 

体の重心をどこに保ちながら、どういう感覚で重心を移動させているのか。

 

意識的に体を動かすことについて友達と話をしたり、親から教わったり、

 

自分以外の誰かと身体感覚を共有(シェア)することなんてほとんどありません 。

(共通のスポーツをしている場合で、同レベルではあるかもしれませんが…)

 

 

同じものを食べたことがる。

同じものを持っている。

同じ経験をしたことがある。

 

感覚とは、共有できれば〝アレ〟とか〝ソレ〟の一言だけで伝わりますが、

 

感覚が(未発達で)共有できないと、口頭説明や手とり足とり伝えても、

 

なかなか細部まで上手く伝わりません。

 

 

さしすせそ

 

料理をする時、調味料を使う順番の基本は〝さしすせそ

さ =砂糖

し =塩

す =酢

せ =醤油

そ =味噌

 

最初はいちいち計量して、大さじ、小さじ何杯とか

 

測っているかもしれませんが、慣れてしまえば、〝だいたい〟このくらいとか、

 

〝パラパラッと〟手際良く入れていき流れを止めることなく料理をつくれるようになります。

 

 

そして、一見いい加減そうに感じる〝だいたい〟も〝パラパラッと〟も、

 

分量を計ってみると適当量なのは、体の中でも感覚が発達してる指先や手を

 

使っていることと無関係ではないのです。

 

体を動かす基礎・基本は学校では学べない

 

幼稚園や保育園に入ると屋外へ出て体を動かす時間があり、

 

小学校に入ると授業で体育があります。

 

 

年齢的にちょうどこの時期は、ゴールデンエイジ期と呼ばれる体の成長と共に

 

体の感覚が発達する時期でもあります。

 

 

学校では、運動やスポーツではなく〝体を育む〟体育の授業がありますが、

 

体を動かしたり発達を促して体の成長を育むカリキュラムに基礎的な体の使い方

 

( 正しく立つ・歩く・座る・屈む・跳ねるなど )の動作を習うこと残念ながら

 

無く、学校体育で運動の基礎基本になる正しい体の使い方や、運動の基本原理について

 

教わることはないのです。

 

 

考えてみると不思議な話ですが…

 

感覚が最も発達する時期だから、体を動かすことを楽しめるように

 

身体操作(ボディコントロール)の基準になる身体感覚を発達させる。

 

感覚が発達しやすいように正しい動きの基礎基本を伝えることで、

 

身につけた基礎基本を応用・発展展開して成長に合わせてさまざまな

 

動きができるように促す。

 

最近の子供は運動嫌い、運動能力が低下していることが明確なら

 

なおさら、動くことを楽しめるように体の正しい使い方の基礎・基本が身につくように

 

伝えていく。

 

 

運動が(当たり前に)できる人にとっては、

 

正しい使い方を教えなくても身体感覚を発達させたり共有しなくても

 

なんともありませんが、運動が苦手な人や身体感覚が乏しい人にとっては、

 

発想や工夫する材料が無いことになり、動くコツがなかなかつかめなくなり、

 

こんなことがキッカケになって運動嫌いや体を動かすことに対するコンプレックスを

 

感じることがはじまっているのかもしれません。

 

 

木の根と幹と枝葉の関係性

 

木の根は、地中に伸びるので実際には見えませんが、

 

幹が太くなるほど根をしっかり張らないと木全体を支えきれません。

 

木の種類によっては枝葉の長さや大きさは、そのまま地中での根の広がりや

 

張り具合に比例しているともいわれています。

 

 

家の土台に当たる基礎部分は、半分地中に埋まっていてあまり目立ちませんが、

 

柱や屋根を支える基礎が傾くと、家全体に悪影響を与える重要な部分です。

 

 

発達する時期が限られている身体感覚の発達を促しながら、

 

動きの基礎を身につけることは、その人の特性にマッチした成長と発達を促し、

 

才能を伸ばしたり能力を開花させることにつながることだと思います。

 

2:6:2の比率を運動に当てはめてみた

2:6:2

この比率を知っていますか?

 

例えば、ひとつのチーム内の選手をタイプ分けした時、

チームのレベルはそれぞれでも選手はこの割合で構成されているそうです。

 

この比率はチーム内における選手のグレート:グット:バットの比率です。

 

 

この比率はその他にも、

 

自分の身のまわりに居る人をタイプ分けした時に、

 

自分のことを無条件に好きな人:どちらにでもなびく人:自分を嫌いな人の比率

 

でもあり、

 

お腹の中の腸内細菌を分けた時の、

 

善玉菌:日和見菌:悪玉菌の比率もだったりします。

 

 

 

例えば、学校のクラスもひとつのチームですから、

 

この比率を当てはめて考えてみると…

 

⭕️ 全体の約2割は、運動も勉強も一度教われば(見れば)サッとできる人

😃 見ればだいたいできたり、教わらなくてもできるグループ(放っておいても問題ありません)

 

⭕️ 全体の約6割は、自分なりに工夫しながら動きの〝コツ〟をつかんでいく人

🙂 コツさえつかめば他の動きにも応用でき、後は自分で工夫しながら分からないことだけ

 チェックして、そこさえ押さえておけば大丈夫なグループ

 

⭕️ 全体の2割は、上記グループのどちらにも当てはならないグループ

🤗 個々の状況をよく見極めて、どう伝えるかどの順番で伝えるか、

〝伝わる伝え方〟になるように工夫しないとこのグループには正しく伝わりません。

 

 

サッとできなかったり工夫のやり方が分からなかったりして

 

運動に苦手意識があったり、体を動かすことが得意でないことが

 

コンプレックスになっていることもありますが、

 

国語が苦手、数学が苦手、音楽が苦手といったように、

 

運動が苦手なこともその人の特性であって悪い事ではないのです。

 

 

僕の経験上の話

 

(これは、僕の20年以上のトレーナー活動の経験からの話ですが…)

 

学校の体育での成績はボチボチだったりイマイチでも、

 

体育では習わない競技が超得意だったなんてケースはザラにあります。

 

それは、学校体育で行う競技が全てのスポーツではないからです。

 

 

もちろん、みんながスポーツ選手として成功するわけでもないし、

 

特定の競技で活躍して良い成績を収めれるわけでもありません。

 

但し、伝える側の伝え方が上手くなくてスポーツ(のみならず体を動かすこと自体)

 

が嫌いになったり、体を動かすことに対する自己評価が低くなったり、

 

苦手意識を植えつけてしまうのはとても残念なことです。

 

 

そしてそれは、伝え方次第で変わる可能性があるということでもあるのです。

 

 

見るだけでサッとできても、工夫したり頑張ってできても、伝え方を工夫してできても、

 

できれば結果的にみんな同じです。

 

伝え方が悪くてできないよりも、伝わる伝え方でみんなができた方が楽しむことができ、

 

楽しいと自分自身の心のハードルも下がって、思い切ったチャレンジもできるしチャレンジ

 

が自信にもつながりますよね。


と、前編はここまでです。

良かったら、後編も読んでみてみてください。

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。

 

長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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